テストデータらくらく作成|Excel・サクラエディタ・A5:SQL Mk-2活用術
今回は自動試験や業務テストに役立つ、効率的なテストデータ作成方法をまとめます。Excel、サクラエディタ、A5:SQL Mk-2などのツールを組み合わせれば、他プロジェクトでも応用できる“汎用スキル”になりますので、ぜひマスターしてください。
全体の流れとツールの役割
- Excel: テーブル定義やデータの作成・編集・変換(ランダム値・関数・マクロも活用)
- サクラエディタ: データの整形・置換・CSV化などテキスト編集
- A5:SQL Mk-2: DBからのデータ取得や、SQL・CSV出力・バッチ処理
Excelでテストデータを作成するコツ
- テーブル定義(DDLや設計書)をExcelに貼り付け:物理名・論理名・型・桁数・制約などを整理
- セルの書式設定:Ctrl+1で「00000」など0詰めや、”@”でダブルクォーテーション付与
- ID列や連番の自動生成:
=TEXT(ROW(A1), "00000")
で5桁IDなど - ランダム値の生成:
=RANDBETWEEN(1000,9999)
や=CHAR(RANDBETWEEN(CODE("あ"),CODE("ん")))
など - VLOOKUPやINDEX関数で他シートのマスタ値やコード表を参照
- IF関数で条件付きデータも作成可能
※Qiitaの実践例も参考になります。
ExcelからXMLやCSVへの変換方法
- CSV化: Excelで作成したデータを「名前を付けて保存」→「CSV(カンマ区切り)」で出力。サクラエディタでタブ→カンマ置換も便利。
- XML化: Excelの「名前を付けて保存」で「XMLデータ(*.xml)」を選択。
※詳細なXMLマッピングはExcelの「開発」タブ→「XMLマップ」機能を使うと柔軟に変換できます(参考)。 - VBAマクロでXML出力: 独自フォーマットが必要な場合はVBAマクロで自動生成も可能(参考)。
A5:SQL Mk-2でDBからデータ取得・出力
- テーブルのデータをExcelやCSVにエクスポート:GUI操作で簡単に出力できます。
- コマンドラインユーティリティを使えば、バッチ処理や自動化も可能。
例:A5M2cmd.exe /Connect=... /RunSQL /FileName=test.sql
でSQL実行&CSV出力(公式解説)
サクラエディタでデータ整形・CSV化
- ExcelやA5:SQL Mk-2で出力したデータをサクラエディタにコピペ
- タブやスペースをカンマに一括置換(正規表現も活用可)
- 不要な行や文字列の削除・編集も簡単
大量データやサンプルデータ生成の便利サービス
Mockarooなどの無料Webサービスを使えば、数千~数万件のダミーデータ(CSV, JSON, SQL, Excel形式)も一瞬で作成できます。
注意点・ベストプラクティス
- Excelでランダム関数を使うと再生成時に値が変わるので、必要に応じて値を「コピー→値貼り付け」で固定化
- 0詰めやコードの桁数は「セルの書式設定」で調整
- CSV化時は文字コード(UTF-8/BOMなし推奨)やカンマ・ダブルクォーテーションの扱いに注意
- 本番データ・個人情報は絶対に流用しない
まとめ
- Excel+サクラエディタ+A5:SQL Mk-2で手軽にテストデータを作成・整形・出力できる
- MockarooなどのWebサービスも活用すると大量データも一瞬
- データ作成の自動化・効率化でテストや開発の生産性が大幅アップ
テストデータ作成のコツを身につけて、どんなプロジェクトでも即戦力になりましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。
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